売り腰が弱まり上伸力を失った

ユーシーカード(UCカード)と米マスターカードは3日、マスターカードのデジタル決済サービス「マスターパス」を日本で始めると発表した。早ければ2014年末にもサービス開始を目指す。マスターパスはクラウドを活用したデジタル決済サービスで、利用者は名前や住所、クレジットカード情報などを事前登録する。マスターパスに対応した加盟店での支払時には、登録されたカード情報や送付先住所を選択するだけで決済できる。 UCカードがプラットフォームを提供し、第1弾はハイパーソフトが運営する美容サロン情報のスマートフォンアプリケーション(応用ソフト)「サロン・ド・ワレット」と連携する。会員は、サロン店頭で店員がタブレット端末に表示したQRコードをスマホで読み取り、利用するカードを選択するだけで支払いが済む。 マスターカード・ワールドワイド ジャパンオフィスの広瀬薫上席副社長は「電子決済のよさを知ってほしい」と普及に努める。 大阪地区の鋼管相場は横ばい。値上げを目指した構造用鋼管だったが、荷動きの停滞とH形鋼など僚友製品の弱含みで、売り腰が弱まり上伸力を失った。4月以降荷動きは停滞している。足元も変化がない。値上げの旗を降ろしていないメーカーは強腰姿勢を通す。ここに来て流通には秋口以降の物件の引き合いが入り出した。加工に取りかかる流通もある。流通は秋需を期待して、9月以降もう一度仕切り直して価格転嫁に取り組む。 足元の市中実勢価格はベースサイズで角形鋼管(溶協品)がトン当たり9万5000―9万7000円どころ、構造用鋼管(同)が同11万―11万5000円どころ、配管用鋼管(高炉品)が同13万―13万5000円どころ。 3月にトン5000円程度上昇した角形鋼管を皮切りに、構造用鋼管も後を追ったが、メーカーの値上げ姿勢にバラつきが出たうえ、市況全体の冷え込みと荷動きの低迷で、上伸力を失った。配管用鋼管も値上げできなかった。 消費増税前の駆け込み需要の反動で、4月の動きは悪かった。5月は前月をさらに下回った。4―6月の端境期と重なり、足元も停滞が続き変化がみられない。 メーカーは値上げの旗を降ろしておらず、強腰姿勢を通す。メーカーの値下げは考えにくく、市況を下げる要因は見当たらない。 ここに来て流通には大型建築物用構造用鋼管など、秋口以降の建築向けの引き合いが入っている。すでに加工に取りかかる流通もある。 販売の停滞で増加気味の流通在庫も、仕入れを減らして適正に向かう。秋に向けて環境が整うと考えられ、流通は価格転嫁に再挑戦する。 大阪鉄鋼流通協会の調べでは、5月の販売量は前月比1・5%減の8643トン。同月末在庫量は同0・1%増の2万3293トン、在庫率は2・70カ月だった。 新日鉄住金ステンレス(NSSC)は3日、7月契約の店売り(一般流通)向けステンレス鋼板価格を前月比で据え置くと発表した。ニッケル系冷延薄板・厚中板は燃料費の上昇や需給のタイト感を受け基準価格を上げたが、6月平均のニッケル価格が前月より下落。連動部分の価格を引き下げたため、上昇分と下落分が相殺された。一方、クロム系冷延薄板は基準価格・連動価格とも据え置きとした。 ニッケル系鋼板価格の前提となる6月のニッケル平均価格は1ポンド当たり8・42ドルと前月比0・4ドル落ちたため、連動部分の価格をトン5000円下げた。 しかし、生産コストが上昇する中で「販価是正は道半ば。需給状況を見ても値下げできる環境ではない」(薄板営業部)「下期(10月―2015年3月)に向けさらに需給のタイト感が強まる」(厚板営業部)と判断。いずれも、基準価格をトン5000円上げた。 ニッケル系・クロム系のステンレス冷延薄板は建築用途や家庭用厨房、産業機械向けの受注が堅調に推移。消費増税の反動減が警戒された業務用厨房なども「想定ほどの落ち込みはなく、需給は依然としてタイト」(薄板営業部)という。ニッケル系が主体の光製造所(山口県光市)、クロム系の鹿島製造所(茨城県鹿嶋市)ともフル操業で臨んでいるが、特に光は9月生産分まで一杯。受注も抑えている。 また、ステンレス厚中板は民間の設備投資案件や水門・ダムといった公共投資案件の引き合いが増える見通し。NSSCでは7月1日以降の契約分から厳しくなる騒音規制を踏まえ、国内の造船向けで駆け込みが発生。ケミカルタンカーやLNGタンカーの受注が伸びている。 輸出も、足元はガスや中近東のプラント案件などエネルギー関連が好調。今後は造船向けの生産も始まるなど、好材料が多い。 この流れを受け、仕入れ値高となっている問屋やコイルセンターも売値への転嫁を進め、市況の底上げを急ぐ。ステンレス薄板の市中実勢価格はニッケル系の代表品種であるSUS304がトン当たり32万―33万円、クロム系のSUS430はトン24万―25万円。一定の需要がある中、日本冶金工業や日新製鋼も原料高の転嫁に強気の姿勢を崩さない。需給がかみ合えば、市況の一段高も現実味を増してくる。 経済産業省のまとめによると、国内のステンレス鋼板は7―9月(月平均)の需要は前年同期比3・9%増の12万6000トンとなる見通し。原料のニッケル高を背景とした駆け込みが散見されたほか、造船用途のさらなる伸びに期待した。なお4―6月の実績は12万5000トンと見込まれ、当初予測を1・7%上回っている。 また、輸出は7―9月(月平均)が前年同期比3・2%増の6万1600トンと予測。4―6月は6万2300トンとなりそうで、当初予測を1・4%下回る見通し。

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